持病があっても加入できる医療保険の話

最近、持病があっても加入できる医療保険が販売されています。大きく分けて2種類あります。
①無選択医療保険(加入時の告知や医師の診査などが全くありません。全ての持病の方が原則加入できます。)
②引受緩和型医療保険(持病のために通常の医療保険に加入できない方が、3-4個の限定された告知の質問に答えることで、加入できる保険です。)

両者の違いを表にまとめています。

 無選択医療保険  引受緩和型医療保険
○告知・診査が無いので持病があっても加入可能
○持病が悪化しても保障されない

○一定期間は保障されない
○告知はあるが質問は3-4個
○持病が悪化して入院しても保障

○初年度の給付金は半額


無選択医療保険は、持病が保障されないためトラブルが多いといわれています。売り止めした会社もあります。
一方、引受緩和型医療保険は、持病も保障されるのでこの領域の保険では主役になっています。
注意すべきポイントは
○持病のため判断能力(意思能力)のない方の加入はできません。
通常の医療保険よりも保険料が高くなっています。
○通常の医療保険を案内せずに、すぐに持病用の保険を提示する募集人(場合により保険会社のコンプライアンス違反になります)
は、要注意です。

<商品選びのポイント>
○持病のある方は、各社の保険を比較してよく判断ください。
○本当に安い保険料の通常の医療保険に加入できないかよく確認しましょう。(複数の会社にトライする。高血圧程度の持病でも加入を拒否する会社があります)
○引受緩和型医療保険の告知書を比較する。
○本当に持病が保障されるのかよく確認する。
○商品は、入院だけを保障する以外に、手術、通院、先進医療など各社で様々な違いがあるので、その点の保障の差異も見極める。
以上が持病のある方の保険に関して理解が必要なポイントです。