平成30年レポート

第8巻第1号の内容(RESEARCH REVIEW VOL8 NO1)

リサーチレビュー第8巻第1号 RR2018VOLNO1.pdf

1.柔道整復師問題

柔道整復師およびあんまマッサージ・はり・きゅう師(略してアキハと呼ばれています)などの国家資格者を巡る問題が、現在行政で協議されています。これらの資格者が行う施術の一部は、条件に該当すれば公的保険の対象となるため、療養費(施術料)請求を巡る不正請求が発生している事実とその根底にある療養費請求(患者に代わって施術所が保険請求する受療委任制度、アキハでは代理受領制度)の制度的な問題が議論の対象になっています。また、民間保険でも柔道整復師の施術の一部は、支払い条件に該当すれば入院給付金や通院給付院が支払われる商品が提供されています。このため、標準的な施術から逸脱していると考えられるような、長期期間の施術をしたという給付請求が支払い査定で認められ、問題になっています。協議の結果、行政としては、保険請求の適正化、施術所の管理者教育、受領委任という公的保険の請求方法の見直し、長期間の施術への監視と指導強化などを目指す各種の施策が検討されています。実行されれば、公的保険の請求適正化と合わせて、民間保険にとってもよい影響を受けることが期待されています。

2018年第8巻第1号 RR2018VOL8NO1.pdf