給付と生命倫理

死亡保険と異なり、第三分野商品(傷害疾病定額保険)では、患者の傷病状態・障害状態や受療した医療・介護などのイベントに対して一定額の給付金が支払われるので、詐病の有無や医療介護の内容の妥当性が審査されます。医療や介護の妥当性は、給付金受給に関するモラルハザードの審査も含まれますが、不当な医療に対して給付金を支払うことが、公序良俗に反する場合もあり、社会的な批判を受ける場合もあります。一方、妥当性の審査の基準は、消費者にとって透明性、公平性、納得性のあるものではなりません。しかし、生殖補助医療に対する給付の是非だけ考えても難しく、倫理的な判断が必要になります。

具体的課題

  1. 移植組織の売買と保険給付(違法売買組織の移植手術へ給付は許されるのか)
  2. 代理出産の合併症への保険給付
  3. 胎児治療と保険給付(胎児は、母体の一部か)
  4. 予防医療と保険給付(先制医療などへの給付の是非)
  5. 虐待被害者の可能性と給付
  6. 医療過誤と災害関係特約の給付